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宝塚歌劇団『宙組』いじめと集団リンチの真相 芹香斗亜と有愛きいの関係は?

エンタメ

2023年9月30日午前7時頃、兵庫県宝塚市のマンションに住む宝塚歌劇団宙(そら)組の劇団員・有愛ありあきいさんが、マンション敷地内で死亡しているのが見つかった事件。

2023年冬の週刊文春には宙組で、有愛きいさんが天彩峰里あまいろ みねりさんからいじめを受けていて、ヘアアイロンをおでこにあてられ怪我をしたといった記事がでました。

その少し前から文春では、元宙組トップスター真風涼帆まかぜ すずほさんによる、元宙組トップ娘役星風ほしかぜまどかさん(その後専科→花組に移籍)への度重なる暴言「デブだからリフトができない」「しもぶくれ顔」や、当時の組長と一緒になり長時間の叱責といったパワハラについて取り上げられていました。

宝塚歌劇団側は、事実無根として文春の記事が出るたびにリリースを発表、2月1日に新たに文春から宝塚イジメ新疑惑 ヘアアイロンで後輩の顔をヤケドさせたトップ娘役候補という記事が出たものの、これも宝塚歌劇団側は否定。公式発表でも下のようなリリースを発表しました。

出典 https://kageki.hankyu.co.jp/news/20230201_001.html

しかし実際は、きちんとした事実調査は行われておらず、当初は「やけどを負った事実はない」としたものの、その後の発表では「やけどはしたけれど、それはわざと押し付けたものではなく、事故だった」というものに変わりました。

一連の対応をみても劇団側がその場しのぎの対応ときちんと改善をしようとしてこなかった様子がうかがえます。

有愛ありあ きいさんのプロフィール(いじめを受けた側)

名前:有愛 きい(ありあきい) 
本名:井上 奈美
生年月日:1998年4月22日(2023年現在25歳)
出身:京都府京都市
実家:京都市で140年以上続く由緒ある漬物屋「京つけもの処 近為」
身長:164cm
デビュー作:2017年4月「Dramatic“S”!(雪組公演)」
愛称:きいちゃん、なみ

出典 X

103期生として入団。双子姉妹の長女。
2015年4月、宝塚音楽学校に入学、2017年3月103期生として宝塚歌劇団に入団。
妹は宝塚歌劇団雪組の男役「一禾いちかあお」。妹は102期生として1年早く入団しています。
102期の受験のときには、姉妹揃って受験しましたが、有愛きいさんは最終選考の際にアキレス腱の怪我により、受験を断念。翌年に再度受験し見事合格しています。
一禾あおさんは1度目の受験で合格しており、有愛きいさんは2度目の受験合格ということですね。
有愛きいさんも怪我がなければ1度目の受験で合格していた可能性は高く、姉妹揃って能力が高かったようです。

姉妹は仲がよくて、普段から悩み事を相談したり、最近は宝塚大劇場近くの父親所有の高層マンションに姉妹で住んでいました。

歌唱力、ダンス、芝居ともに定評があり、特に歌唱力に優れていて、明るい性格で下級生の面倒見もよかったそうです。また164cmと娘役としては長身で、トップ娘は難しいといわれていたそうですが、そのスタイルのよさから人目を引いていました。

天彩 峰里あまいろみねりさんのプロフィール(いじめた側)

名前:天彩 峰里(あまいろみねり)
本名:芥田 樹里(あくたじゅり)
生年月日:1996年3月26日(2023年現在27歳)
出身:兵庫県宝塚市
身長:164cm
デビュー作:2014年4月「宝塚をどり(月組公演)」
愛称:じゅり、みねり、じゅっちゃん

出典 telasa

100期生として入団。兄2人の3人兄弟の末っ子。1回目の受験で合格、また入団時の成績は5番。

芹香 斗亜せりかとあさんのプロフィール(いじめた側)

名前:芹香 斗亜(せりか とあ)
本名:山沖 彩也花(やまおき さやか)
生年月日:1990年1月20日
年齢:33歳
出身地:兵庫県神戸市
身長:173cm
デビュー作:2007年「さくら/シークレット・ハンター(星組公演)」
愛称:キキ

出典 日刊スポーツ

93期生として入団。

父親は元プロ野球選手で阪神タイガースに所属していた山沖之彦さん、母親は元月組男役の白川亜樹さん(65期生)。
兄が一人で4人家族。

新人公演主演に多数抜擢され、2015年には花組の2番手として順調にスタートしてのキャリアを重ねてきましたが、2017年に宙組2番手としてスライドで異動してから、8年間2番手時代が続きました。2023年6月12日付で宙組9代目トップスターに就任しましたが、入団17年目でのトップ就任は、だいぶ遅咲きになります。
明るい性格で、アドリブが得意でやコメディセンスにも定評があり、何より歌・ダンス・芝居と三拍子揃った実力者と言われていています。

天彩峰里さんによるヘアアイロンのやけどと、文集報道後の宙組上級生からのいじめ

もともと宝塚では大なり小なりいじめや嫌がらせはあると言われてきていましたが、宙組は真風涼帆さん体制ではいじめがエスカレートしていました。

2023年2月1日発行週刊文春より
宙組トップスターの真風涼帆(まかぜすずほ)が、相手役だったトップ娘役の星風まどかを「下膨れ顔」「デブ」などと罵倒し、1時間の正座を強いていたこと。それを劇団は見て見ぬふりをしていたが、星風が罵倒を録音し、イジメを訴えた後、組を異動していたことなどを報じた。

その宙組の、2021年の宙組公演 『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』では、本公演の天彩峰里さんの役を新人公演で有愛きいさんが演じており、天彩峰里さんから有愛きいさんが役のヘアスタイルのアドバイスをうける際に、ヘアアイロンをおでこに押しつけられやけどを負ったというものです。2023年2月の文春記事がこのことを下級生へのいじめとして大きく報じましたが、劇団側は事実無根と否定。その後やけどがあったことは事実だが事故で故意ではない、としていました。

ただ、当時から天彩峰里さんは有愛きいさんを怒鳴り散らしていて、新人公演の髪飾り、カツラ、アクセサリーなどを何度も作り直すように命令し、夜通しの作業で寝不足でボロボロだったといいます。

また、2月にこの記事が出た翌日には、有愛きいさんは、宙組の当時組長の寿ことぶきつかささん、当時トップスターの真風涼帆まかぜすずほさん、松風輝まつかぜあきらさん、芹香斗亜せりかとあさんから代わる代わる罵られる。また「いじめじゃないよね」「わざとじゃないよね」と繰り返し確認され、「いじめではない」と圧力をかけられました。

そして、宙組全体で話し合いの場が設けられましたが、真風涼帆さんと芹香斗亜さんにより記事については「事実無根」と主張され、天彩峰里さんはあたかも自分が被害者のように号泣し、ほかの上級生が慰めていたといいます。

なおやけどについては、おでこの皮がめくれて水ぶくれができた状態、160度のヘアアイロンであれば2~3秒ほど押しつけないと、皮がめくれるほどにはならず、たまたま当たってしまった、というレベルではないそうです。

話合いの場では、記事を書かれたこと含めて、有愛きいさんのみに全責任があるとされ、有愛きいさん自身や下級生たちは発言は許されず、その後有愛きいさんが過呼吸となり、ひとり廊下で泣き崩れていると、芹香斗亜さんが通りがかり、「なんであんたが泣いてるの!」と言葉を荒げたといいます。

その後もいじめは続き、有愛きいさんも思い悩み、『死にたい』と漏らすようになったそうです。

投身自殺直前に起こっていた集団リンチと文春記事 

そして、有愛きいさんは、新人公演7年目最年長としてリーダーとして下級生たちをまとめる立場にありました。
ほかの組では7年目であれば同期は5~8人ほどはいて、最年長として同期同士でも支えあいながら新人公演のメンバーをまとめていくことができましたが、宙組は退団者が相次いできたことで、このときの103期のメンバーは同期は1人のみ(1人は休演)とリーダーとしての負担も大きくのしかかっていました。

10/12の文春の記事によると「新公長(新人公演のトップ)として、上級生から尋常ならぬ怒号を浴びせられていた。‘指導‘と称した説教は夜中まで続き、亡くなる直前には深夜12時過ぎにまで及んでいました」とあります。
また、宙組の別の期の数十人のグループでLINEでは、稽古でミスを連発した下級生が集中砲火を浴び、「まじでいい加減にしろよ」「お前、ぶっとばすぞ」「一刻も早く謝れよ」というメッセージが深夜まで続き、下級生が謝罪しても「許さねえから」と拒絶され、次の標的ができると、同様に「お叱り」と称してて深夜から朝6時まで拘束し、一睡もさせてもらえず、6時30分に劇場に行くこともあると言います。

有愛きいさんは、稽古中に上級生から頻繁に呼び出されては詰められ、組長の松風あきらさんや芹香斗亜さんからは、「あんたが下級生をまとめないでどうするんだ」と執拗に怒鳴られ、連日連夜、泣きながら謝り続けていたということです。
また、芹香斗亜さんの大劇場お披露目公演となる9月29日にも通し稽古の際、上級生から「下級生の不手際は、全てお前の責任だ」と集団リンチのような目にあっていました。
舞台袖のの出番直前にも、上級生たちはつきまとって執拗に失跡、休憩中も代わる代わる詰め寄っていたと言います。
その中には組長の松風輝さんもいて、またほかの上級生からは「この嘘つきが!」ほかの上級生も「嘘つき野郎」と面罵されたそうです。

松風輝 出典 https://kageki.hankyu.co.jp/star/matsukaze_akira.html

そして、そのお披露目公演の初日を終えた後、有愛きいさんは母親に「精神的に崩壊している」という旨のメッセージを送り、その翌日に公演2日目の朝に自宅マンション前で発見されることになりました。

この日の夜からは新人公演の稽古がスタートする予定だったため、そのことも関係しているかもしれませんね。

劇団側は有愛きいさんが亡くなったことは当初宙組生にも伏せて「休演者」として公演がスタートしましたが、芹香斗亜さんら上級生たちは「本当に迷惑だ」と口々にいい、さらに上級生の一人が、双子の妹の雪組一禾いちか あおさんに連絡をし、「有愛はなにしてるの、復帰は!」と詰問したといいます。

有愛きいさんの自殺に対する芹香斗亜たち上級生がひどすぎる

その日の講演の夕方に、劇団から有愛きいさんの自殺が知らされてその死を知った下級生たちは嗚咽し、なかには錯乱状態のまま過呼吸に陥った人もいるというが、そのなかで芹香斗亜さんと組長の松風輝さんは、「それでも私は公演をやりたい」「休みたい人がいるなら、できる人だけでやればいいじゃない!」とパニックに陥っている下級生たちに向けって、「さあ頑張ろう」と発言しました。

自分たちの言動が、有愛きいさんの自殺の引き金となった可能性について、全く自覚がないようすに、下級生たちは唖然としたそうです。

2023年10月25日発行週刊文春より
10月19日朝10時。雪組、花組の生徒らが宝塚大劇場の稽古場に集まり、組の垣根を超えた「劇団レッスン」の準備を行っていた。
「おはようございます!」
稽古場に一際張りのある声が轟く。前列右側の定位置に陣取ったのは、宙組トップスターの芹香斗亜(せりかとあ)。彼女は笑みを湛え、宙組の生徒たちに「今日も頑張ろうね!」と、ガッツポーズを何度も繰り出す。
この日、他組の生徒たちは、何事もなかったように破顔する芹香を一瞥し、薄ら寒い思いを抱いたという。
「宙組生たちは、そんな芹香さんに媚びへつらい、常に顔色を窺っていました」(他組の生徒)

また同記事では、コロナ感染者がいるなかで公演を続けたという新情報もでています。

新トップコンビの芹香と春乃さくらのお披露目となった宙組公演「Xcalibur エクスカリバー」。宙組はコロナ禍を乗り切り、完走を果たす。
「実は、7月下旬に芹香さんがコロナに感染したことを皮切りに、体調不良者が続出していた。しかし、松風さんが『劇団にも外部にも絶対言うな。劇団の診療所ではなく各自で病院を探して行け』と下級生に命じていたのです。結局、約半数の生徒の陽性が確認されたのですが、松風さんは『体調が悪くても出ろ』と強行突破し、出演させていました」(宙組関係者)

芹香斗亜さん自身も、宙組2番手時代は、真風涼帆さんにきつくあたられてきた、といいます。8年間も2番手としてトップを待ち続けてきて、17年目にしてようやくトップになった思いも強いということです。それでも尊い命が失われていることに対してはどう考えているのか、、。宝塚の闇を感じます。

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