ワイン好きであれば、耳にしたことがある長野県小布施町にある「小布施ワイナリー」。
飲食店でもたまに目にすることもありますが、おいしくて自宅用に購入しようと思っても、なかなか販売しているお店が見つからないですよね。
ネットで購入しようとすると、1本1万円近くするのが当たり前でなかなか手が出ずらいのですが、定価は思ったよりもリーズナブルです。
そこで小布施ワイナリーに訪問し購入したので、実際の価格や購入の注意点などをまとめました。
小布施ワイナリーのワインとは
小布施ワイナリーは、長野県の小布施町にあるワインメーカーで、1942年(昭和17年)に創始者の曽我市之丞によって設立されたワイナリーです。
設立当初は林檎酒(シードル)の製造が主でしたが、四代目の曽我彰彦氏が欧州のワイン畑と蔵で栽培と醸造を学び、帰国後に葡萄の畑を拡大したそうです。
小布施地方は、昼と夜の温度差が大きく、ぶどうがよく育つ気候で、美味しいワインを作るための基盤になっています。
小布施ワイナリーの特徴は、自社農場産の国産のワイン用ぶどうを100%使用しているところで、生産方法もこだわっていて、有機栽培、無化学農薬栽培、無濾過、また、亜硫酸添加を最小限にとどめられているということです。
一本一本手作りのため、生産量は限られていて、ネットでも購入が難しく販売店も限られています。
小布施ワイナリーの数々の受賞歴と生産者のこだわり
小布施ワイナリーは、国内外で多くの賞を受賞していて、海外の評価の高いワインです。
ワインコンクール受賞歴は数えきれないほどですが、2004年以降は海外コンクールでの出品を控えており、2014年以降は国内でのコンクール出品もやめているそうです。
その理由としては、
コンクールに迎合するワイン作りは没個性になり、本来のよさを失いかねないため。
在庫量が少ないため、購買欲をあおるのは、既存のお客さんに迷惑がかかるため。
生者者のこだわりが伺えますね。
小布施ワイナリーコンクール受賞歴
これまでの受賞歴は下の通り。
プティヴェルド サンシミ2012 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
カベルネソーヴィニヨン サンシミ2012 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
カベルネフランサンシミ2012 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
レゼルヴプリヴェ 2011 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
レゼルヴファミーユ 2011 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
ヴィーニュフランセーズ2009 ジャパンワインコンペティション 金メダル
ヴォルプチュ 2009 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
メルロサンシミ 2e ジャパンワインコンペティション 銀メダル
メルロサンシミ 1er ジャパンワインコンペティション 銀メダル
カベルネ サンシミ1er 2009 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
カベルネ サンシミ2e 2009 ジャパンワインコンペティション 金メダル
プライベートリザーブ 1er 2008 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
メルロ サンシミ 1er 2008 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
メルロ サンシミ 2e 2008 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
メルロ2e 2007ジャパンワインコンペティション 金メダル
メルロPR2006 2008年 ジャパンワインコンペティション 金メダル
セパージュヨーロピアン2006 2008年 ジャパンワインコンペティション 金メダル
メルロ2e 2006 2008年 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
カベルネソーヴィニヨンPR2006 2008年 ジャパンワインコンペティション 銅メダル
カベルネソーヴィニヨン2e2006 2008年 ジャパンワインコンペティション 銅メダル
メルロオーディネール2005 2008年 ジャパンワインコンペティション 銅メダル
カベルネソーヴィニヨンPR 2005 2007年 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
2008年全日空ファーストクラス搭乗ワイン選考会 赤ワインの部 搭乗
カベルネソーヴィニヨンPR 2004 2006年 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
メルロPR 2002 2003年 ワインチャレンジ(国際ワインコンクール) 銅メダル
カベルネソーヴィニヨンPR 2002 2004年 ジャパンワインコンペティション 銅メダル
メルロPR 2000
2002年 リュブリアナ国際ワインコンクール 銀メダル
2002年 ワインチャレンジ(国際ワインコンクール) 銅メダル
2001年 ワインチャレンジ(国際ワインコンクール) 銅メダル
ピノノワール1997 2001年 ワインチャレンジ(国際ワインコンクール) 入賞
メルロ1997 2002年 リュブリアナ国際ワインコンクール 銀メダル
白ワイン
ソーヴィニヨンブラン 2013 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
シャルドネ2e 2013 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
シャルドネ2e 2013 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
ソーヴィニヨンブラン 2012 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
シャルドネ1er 2012 ジャパンワインコンペティション 金メダル
シャルドネ2e 2012 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
シャルドネ ムラサキ 2008 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
シャルドネ プライネートリザーヴ 2009 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
シャルドネ プライネートリザーヴ2010 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
シャルドネ 2e 2010 ジャパンワインコンペティション 銀メダル
小布施ブラン2007 2008年 ジャパンワインコンペティション 銅メダル
シャルドネPR2007 2008年 ジャパンワインコンペティション 銅メダル
シャルドネ2e 2007 2008年 ジャパンワインコンペティション 銅メダル
氷結リースリング×シャスラ2002 2002年 ワインチャレンジ(国際ワインコンクール) 入賞
シャルドネPR 2003 2004年 ジャパンワインコンペティション 銅メダル
シャルドネPR 2002 2003年 ジャパンワインコンペティション 金メダル
シャルドネPR 2001 2002年 ワインチャレンジ(国際ワインコンクール) 入賞
シャルドネPR 2000 2002年 リュブリアナ国際ワインコンクール 銀メダル
シャルドネ1999
2001リュブリアナ国際ワインコンクール金メダル
2001年 ワインチャレンジ(国際ワインコンクール)銅メダル
シャルドネ1998 2000年 インターナショナルワインチャレンジ 銅メダル
出典:小布施ワイナリーHPより
小布施ワイナリーはネットで買うと定価の2~5倍!?
小布施ワイナリーのワインは、その生産量の低さから希少性も高く、販売店も限られていて、定価も公には出ていないことから、ネットショップなどでは定価の2~5倍で売られていることが多いようです。
ネット上で価格をみて、1本1万円程度するのは当たり前なので、「小布施ワイナリーのワインは高い」思っていましたが、実際は、定価の価格帯は、1,000円台後半から高くて4,000円台でした。
小布施ワイナリーまで行けば定価で買えて購入できる種類も多いものの、小布施はなかなか遠方で、GWやお盆、年末年始など長期で休める期間はお休みで、遠方から旅行がてら訪れたいと思っても、なかなかタイミングが難しいです。
ただ、定休日は、水・木曜日、祝日で、通常は土日も営業しているようなので、土日の休みを利用すれば、東京からでも訪問できますね。
もし訪れる場合は念のため電話でオープンしているかは確認したほうがよさそうです。
小布施ワイナリーコンクール店舗情報
施設名 | 小布施ワイナリー |
営業時間 | 【販売】9:00〜17:00 【試飲】9:00〜16:00 |
定休日 |
水・木・祝日 |
住所 | 長野県上高井郡小布施町大字押羽571 ※駐車場住所長野県上高井郡小布施町押羽562-1 |
電話番号 | 026-247-5080 |
HP | http://www.obusewinery.com/ |
なお、駐車場は、建物から離れた場所にあり一見わかりにくいですが、駐車場には立て看板もあるので、付近まできたら、看板を探してみるとよいですね。
小布施ワイナリー外観と施設内
小布施ワイナリーは駐車場から、50mほどの場所にある西洋風の瀟洒な建物です。
入り口が一見どこかわかりにくいですね。
下の写真の奥建物の扉が入り口に見えますが、お店があるのは、建物と建物の間から入り、中庭を通ってその奥にある建物です。
通りに面したところから中に入っていくと、手入れされた中庭と前後左右に建物があります。
中庭からお店までの行き方がわかりにくく、ちょうど通りかかったスタッフの方に声をかけましたが、よく見ると案内の看板があります。
かわいらしい看板が案内をしてくれます。
お店までのアプローチが長くて、それだけでも特別感があります。
大きな扉を開けて店内にはいります。
※店内は撮影NGです
小布施ワイナリーでの購入の仕方と注意点
大きな扉を開けて中に入ると、中は蔵を改装した趣ある雰囲気です。
写真が撮れないのが残念ですが、ワインの香りが漂う店内は、薄暗くひんやりしていてとても居心地の良い空間です。
広々した店内の空間には、販売中のワインとその説明が並べられています。
ワイン樽などを使った店内はギャラリーのようでとても趣がありお洒落です。
訪問したのは12月でしたが、このとき販売していたワインの種類は10種類あり、数は豊富でした。
購入方法は少し独特で、欲しいワインを手に取ってレジに持っていく形ではなく、ワインリストの用紙をもらい、欲しいワインにチェックをいれる、という形です。
1、スタッフからワインリストの用紙をもらう
2、購入したいワインにチェック
3、用紙をスタッフに渡して支払い ※用紙は要返却
購入したワインや値段を控えたかったのですが、リストは持ち帰りNGです。
なかなか厳しいルールですね。
控えとしての撮影もNGで、その場でメモする形であればOKだったので、必死でメモしました(^^;)
このとき購入したワインは、赤5本、白4本のトータル9本。
★は、ワインリストの説明に書かれていたもので、これを参考にチェックしていましたが、結局甘口の1本を除いてすべて購入しました。
購入したのは以下にある9本、手書きメモのため、書き写しに多少の誤植があるかもしれませんが、ご了承ください(;^_^
オーディネールメルロ(赤・辛口)
2,310円(税込)
★飲みやすい
シラークロドカクトー(赤・辛口)
2,750円(税込)
★チャーミング
セパージュヨーロピアン(赤・辛口)
2,750円(税込)
★スパイシー
第1メルロ&第3タナ サンシミ(赤・辛口)
4,400円(税込)
★ふくよかな味わい
第7カベルネソーヴィニヨン サンシミ(赤・辛口)
4,750円(税込)
★長期熟成向き
オービューズブラン(白・辛口)
1,650円(税込)
★飲みやすい
シャルドネ ノンボアゼ(白・辛口)
2,090円(税込)
★樽なしの味わい
ノマンデシ(白・辛口)
2,750円(税込)
★和柑橘の香味
スパークR(白・辛口)
3,300円(税込)
★スパークリング
甘口は普段飲まないため、購入はしていませんが、念のため甘口ワイン情報も控えました。
ただ、贈答用としても値段も手ごろですし、今から思うと購入しておけばよかったです。
プティマンサン ヴァンダンジェタルディヴ(白・甘口)
2,200円(税込)
★ハーフボトル甘口ワイン
※上記価格は2023年12月時点なので、現在はすでにない商品や、価格なども変わっているかもしれません。
15,400円以上の購入で、送料が無料とのことだったので、すぐに飲みたい1本を除いて、宅配してもらいました。
なかでは、試飲(有料)できるコーナーもありました。
注意点まとめ
ここで注意点をまとめました。
複数の友人同士で訪問した場合も、1グループとしてカウントされるため、1本ずつしか買えません。
もし、各々で購入したい場合は、入るタイミングをずらした方がよさそうですね。
上でも書きましたが店内写真はNG。
また、子供連れの場合は、子どもが入れるエリアが限られているので、少し飽きてしまうかもしれません。
小布施ワイナリーでは、こだわりポイント記されたリーフレットがもらえる
小布施ワイナリーの店内には、それぞれのワインに対してのこだわりが長文でかかれていて、それを見るだけでも時間がかかります。
そういうときには、写真を撮って後でゆっくり読むのが常ですが、ここでは撮影NG。
ただ、手書き地図まで載ったリーフレットが置かれていて、こちらは持ち帰ることができるので、小布施ワイナリーのこだわりを知りたい人にはありがたいですね。
近隣のワインのブドウ畑の様子
小布施やその近隣エリアは、ブドウの栽培に適した土地ということで、小布施ワイナリー以外にもワインの蔵元や、ワイン畑も多く、車で訪れたときにはワイン畑の中をドライブしてみるのも楽しいです。
12月なので、収穫時期はとっくに過ぎていて木も枯れていますが、新緑の時期にはまだ緑でふさふさになるんですね。
ワイン用のブドウの木が、通常食べるようなブドウの木と違い、一本一本の木が小さく、また蔓はワイヤーにそってはわせるようにしていますが、これは実が重ならずに均等に陽に当てたり、作業をしやすくするためのようですね。
遠方の山に雪が積もっていて絶景です。
自然豊かな場所に、ワイン畑があるんですね。
まとめ
東京近郊から小布施までは、車で大体3時間程度、電車であれば、長野駅まで新幹線で、そこからローカル線乗り換えて30分程度のようなので、トータルで2時間30分というところでしょうか。
自然豊かで、土日にドライブがてら行く場所としてもちょうどよさそうで、何より小布施ワイナリーの重厚感ある蔵のような店内で購入できるのは特別感あります。
時期によって、販売されるラインナップも変わるようなので、ぜひ定期的に訪れたい場所です。