2023年9月に宝塚宙組内のいじめや長時間労働が原因で、自死した有愛きいさん。
いじめやパワハラの加害者の一人とされていた宙組トップスターの芹香斗亜さんが、2024年4月27日の東京宝塚劇場の千秋楽で退団するとの会見が開かれました。
有愛きいさんの死と退団は「直接関係あることではない」
芹香斗亜さんは2023年6月12日付で宙組トップに就任し、その後「PAGAD/Sky Fantasy!」が大劇場のお披露目公演でしたが、その公演直後に有愛きいさん自死したためその後は公演休止となり、大劇場のお披露目公演は2日間のみでした。
その後、加害者側から遺族への謝罪文の提出などもあり、遺族側との和解の上2024年6月に、大劇場公演を再開しています。
いじめの加害者とされていた組員たちへの処分はなく、また劇団側も当初はいじめやパワハラを否定して問題にもなっていましたね。
頑なに謝罪をしてこなかったことや、結局謝罪がなかった加害者もいて、中途半端な状態での宙組の公演再開ではありました。
今回の芹香斗亜さんの退団会見では、いじめ問題や有愛きいさんとの自死と退団は関係あるのか、という記者の質問に「大劇場公演の3作と決めていた」とコメントしています。
退団を決める際に女性の死が影響したかを問われると、戸惑った表情を浮かべつつ「トップ就任時には大劇場公演3作と決めていたので直接は影響していない」と返した。出典:神戸新聞NEXT
いじめや有愛きいさんのことについては触れることなく、また劇団側の司会も、いじめ関連の質問がでると遮るシーンもあったようですね。
予想していたことではありますが、加害者側を守るという劇団側の姿勢は変わらないようです。
会見にあたり、歌劇団は報道陣に対し繰り返し、退団経緯や現在の思いに関する質問以外はしないよう求めた。亡くなった団員に関する質問が出ると、司会が「直接関係のない質問なので、回答は差し控えたい」などと遮る場面も 出典:神戸新聞NEXT
芹香斗亜の退団会見のネットでの反応は?
今回の芹香斗亜さんの退団会見では、やはりその退団理由や加害者側が処罰されないことに不信感をもった人も多いようです。
いじめの加害者とされる、組長の松風輝さん、娘役の天彩峰里さんもまだ宙組に在籍しています。
芹香斗亜さんとともに退団するのか、それともその前に退団するのか、残り続けるのか、今後どうするのかも気になりますね。