メディアでも天才バイオリニストとしてたびたび登場するバイオリニストHIMARIこと吉村妃鞠さん。
2011年生まれの12歳ですが、6歳でプロオーケストラと共演するほど。
ご両親はともに音楽家でもあり天才を育む教育方法についても注目が集まっていますね。
HIMARI(吉村妃鞠)プロフィール
若干12歳のHIMARIさん。
出場する数々のコンクールでは全て優勝しており、アメリカのカーティス音楽院に最年少の10歳で合格。現在12歳ながら史上最年少記録をどんどん塗り替えていっています。
名前:HIMARI
本名:吉村 妃鞠(よしむら ひまり)
生年月日:2011年6月24日(2024年5月現在12歳)
出身:東京都
学歴:慶応義塾幼稚舎、カーティス音楽院
受賞歴:出場した国内外の42のコンクールすべてで1位を獲得
家族構成:父 吉村龍太、母 吉田恭子
「格」でいえば日本最高峰の小学校といわれる慶応義塾幼稚舎に入学しています。
入学には東大よりも難関と言われているほどで、ご両親も「お受験」には熱心でよいお家柄なのがわかります。
お父さんの吉村雄太さんは小学校時代、各メディアより「シンセサイザーの神童」として注目を集め、15歳でプロデビューを果たしています。
お父さんも「天才」と言われてきた人だったんですね。
史上最年少記録を塗り替えるHIMARIさんの圧倒的な実力
HIMARIさん8歳のときに出場したロシアのモスクワで開催された「シェルクンチク国際音楽コンクール」の2次予選。
世界各国から「天才」「神童」と呼ばれるキッズが集結しています。
HIMARIさんはそのなかでも身体は一回りも二回りも小さく最年少ながら、その圧倒的な力量の差に審査員の驚きが隠せないようすが伝えってきます。
天才と呼ばれるほかの子供たちとの圧倒的な力量の違いをぜひお聞きください。
審査員もHIMARIさんの圧倒的な演奏に惜しみない拍手を送ります。
点数は3人がそれぞれ満点の12点を出しましたが、それ以上の点数があったらそれを出していたといいます。
ほかの子供たちは緊張で顔がこわばっていたり、ミスも多いなか、HIMARIさんは緊張しているそぶりも見せず堂々と演奏しています。
2023年3月にN響オーチャード定期 第123回にHIMARIさんが共演。
8歳でも周りの子供との圧倒的な違いがありプロ顔負けの風格がある演奏でしたが、この2023年12歳を迎える直前の演奏では、8歳時のコンクールの演奏よりもさらに技術力はもちろん表現力も増しています。
8歳の時点で完成されている印象でしたが、聞き比べるとその成長ぶりにも驚きます。
その素晴らしさは報道ステーションでも特集されています。
カーティス音楽院で数々の有名音楽家を世に送り出した担任のアイダ・カヴァファイン先生もHIMARIさんのことを「桁違いの天才」といっています。
「天才」ではなく「桁違いの天才」というところがほかを圧倒していることがわかります。
世界中から「天才」「神童」といわれる人が集まるカーティス音楽院で、10歳で入学したときのHIMARIさん演奏を聞いた際の、他の生徒たちの驚愕ぶりもよくわかります。
男子生徒の一人がそのあまりの凄さにパーカーのフードをかぶってしまうほどでした。
史上最年少記録10歳でカーティス音楽院入学の凄さ
そもそもカーティス音楽院に入学することがどれほどすごいことなのでしょうか。
カーティス音楽学院は、1924年創立された世界的にもトップレベルの音楽専門大学です。
かつては全米五大オーケストラの一つであるフィラデルフィア管弦楽団のメンバー養成のための学校で、創立当初からすべての学生を奨学生として扱い、学費は全額奨学金で免除されます。
世界各国から「天才」と呼ばれる人たち集まりますが、入学は大変難しく「合格率が世界一低い音大」との声もあるほどです。
ピアノ、オルガン、声楽、作曲のほかは、基本的にオーケストラの成員数が入学定員になっているため、入学難度を一層高めているそうです。
アメリカが生んだ最初の国際的レベルの指揮者レナード・バーンスタインや、同じく指揮者のアラン・ギルバート、ゴッドファーザーやカサノバの曲など数々の名曲を生み出している作曲家のニーノ・ロータ、中国出身のピアニストラン・ランなど多くの逸材を輩出しています。
HIMARIさんがカーティス音楽院を受験したとき、わずか1カ月半で14曲もの課題曲をマスターしなければならず、合格は無理だと本人も周囲も思っていたそうです。
それでも、翌年への経験のつもりで練習を始め、 1曲、また1曲と課題をクリアして、「この曲も弾けた!」と喜びを重ね、夢中になって取り組んだ結果「最年少合格」となったそうです。
HIMARIさんの天才ぶりについてSNS上の声
「天才」と一言では言い表せられないほどの突出した才能にSNS上でも多くの人が衝撃を受けています。
僕は天才を知った。
— イルカ (@iruka0002) January 17, 2024
吉村妃鞠ちゃん。
最初はYou Tubeで流れてきた動画で、彼女が8歳のときのコンクールだった。
小さな少女がオーケストラで演奏しているのだ。
それだけではない。
世界中で彼女しか出せない音色で。
まるでモーツアルトの再来だ。
どうか素晴らしいヴァイオリニストになって欲しい。
また天才みつけた。立ち姿がバレリーナのようだ。
— しょういち (@hanamizutomaran) January 18, 2024
Bach / Sonata for Solo Violin No.2 Ⅲ.Andante | HIMARI バッハ / 無伴奏ヴァイオリン・ソ… https://t.co/fQ09qhPc72 @YouTubeより
吉村HIMARIという子。YouTubeで初めて知った。
— アン (@oganesth111) January 17, 2024
ただ感動という言葉とは違うショックを受けた。
バイオリンを使って、この子はこの子のことばを話している。
バイオリンってあまり好きじゃなかったけどこの吉村妃鞠ちゃんの音色を聴いて以来毎日動画をみている。緊張感のある高音しびれる!このビバルディの四季の夏が好きになった アスリートのようかっこいい なまで聴いてみたいhttps://t.co/axhSTpyqix
— 🌗akapichan~♥ (@akapi_m) January 17, 2024
バイオリン以外も天才気質なのはお母さんの英才教育のおかげ?
HIMARIさんと同じくバイオリニストの母吉田恭子さん。素敵ですね。
吉田恭子さんのおじいさんは、海運会社を経営している資産家です。
吉田恭子さん自身がバイオリニストとしても活躍していて、イギリス・ギルドホール音楽大学院卒業後は、ソリストとして読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団などと共演、日本内外で数々のベストソリスト賞を受賞する実力です。
そんな吉田恭子さんのHIMARIさんに関してのインタビューでは、「彼女がひとりで何でもできるようにしようと思って、はやくから活字が読めるように教えていた。
自分で読めれば、自分で調べられるだろうと」とあります。
幼児教育の大切さをしっかりと理解し教育していますね。
そのため、HIMARIさんは3歳時には論語を音読できるほど。
さらに4歳のときには、当時国内史上最年少で漢字検定9級を満点合格、7歳で英検3級合格、とバイオリン以外でもその天才ぶりを発揮しています。
推定10億円?ZOZO創業者前澤友作より名器ストラディバリウス貸与
2023年8月、ZOZO創業者でスタートトゥディ代表取締役の前澤友作氏より、黄金期に製作されたストラディバリウス1717年製「Hamma(ハンマ)」がHIMARIさんに貸与されたことも話題になりました。
ストラディバリウスは、17~18世紀にかけて製作されたバイオリンの最高傑作で、名工アントニオ・ストラディバリが製作。
現代の技術や科学をもってなおその音色を再現することが困難とされています。世界で確認できる数は600本で現在は10億円近くで取引されています。
このストラディヴァリウス「Hamma(ハンマ)」は、2018年のオークションで前澤氏のコレクションに加わったものですね。
ストラディバリウスを所有したときには、「金持ちの道楽」とか「泥を塗るな」などといった批判もあったようですが、前澤氏自身も音楽をやってきていてCDを出したこともあるほどなので、音楽に対しての造詣も深いのでしょうか。
なんにせよ、宝の持ち腐れになるよりは、未来ある天才バイオリニストに使ってもらうのは良いことですね。
なお、ストラディヴァリウスというのは、すばらしい音色ながら、じゃじゃ馬みたいで容易に乗りこなせない楽器といわれています。
使いこなすまでには10年ほどかかるとも言われていますが、HIMARIさんはあっという間に使いこなせるようになったそうです。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団でHIMARIさんがソリスト出演!?
世界最高峰ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に、HIMARIさんがが2025年3月の定期公演でソリストとして巨匠ズービン・メーターと共演することが発表されました。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ベルリン・フィル)といえば、、1882年に創設され、140年の歴史と伝統を誇る世界最高のオーケストラ。
ヘルベルト・フォン・カラヤンやクラウディオ・アバドなど、世界中で有名な指揮者もたくさんいますね。
その世界最高峰の楽団に、若干13歳にしてソリストとしてステージに立つなんてとんでもない快挙ですが、HIMARIさんのこれまでの桁外れの実力を考えれば納得です。
まとめ
吉村妃鞠さんが6歳、8歳時の技術も素晴らしく、同年代の子供を圧倒していて、これ以上うまくなることなどあるのか、と思うほどでしたが、12歳現在の演奏は、さらに表現力がまして音域も広くなっているのがわかります。
数々の天才を見てきたカーティス音楽院の担任の先生ですら「桁違いの天才」と称しているほどの実力で「まるで彼女の中には年を重ねた賢い音楽家がいるような」とも話すとおり、若干12歳にしてなぜここまでの表現力が身に着けられるのか、凡人からすると想像もできません。
HIMARIさんが今後さらに活躍していくことを、ひたすら見守っていきたいと思います。